アイヌの神さまの話

民族に伝わる物話が好きです。穏やかで大胆、時には驚くほど無情。世界の姿を最少のカットでキラキラと輝く宝石にして、見せてくれているようです。

地元の本屋で見つけた『カムイ・ユーカラ』山本多助(平凡社ライブラリー)もすごくいい。アイヌに伝わる神々の話です。
片足のすねあてをつけるのに6日間かかるサマイクルの神さま、それを見て「いくらなんでものんきすぎる」と思う小鳥ミソサザイの神さま。片鼻に米、もう片鼻にこうじを入れて頑張って帰ってきて酒を造り、森はじまって以来の「大仲良し会」を開いた鼻長ネズミ。などなど、面白いお話がたくさん。

地元の本屋さんにはこだわりのアイヌ文化選書コーナーがあって、これもそこで見つけたものです。興味が出たので、ちょくちょく遊びに行って、チェックするつもりです。
(そこの店員さんの話では、『ハルコロ』というアイヌを描いた漫画がとても良いらしいです。ただ、絶版になって高値になっています。復刊してくれたらいいな。)