今、5月ごろの完成を目指して家づくりをしています。どんな家にしようかと大工さんと話し合いを始めていた昨秋、近所にある築150年の古民家が取り壊されるらしいと知り合いから話を聞きました。何か新居に使えそうな材料があったらもらって行けば?と言われ、大工さんと一緒に見に行ってみることにしました。
現場に到着すると、解体を仕切っているおじさんがいました。持っていってもいいけど段どりやら何やら、綺麗に残そうと思うならお金もかかるよー、とのこと。
何かあればいいな、と淡い期待で玄関へいくと、大きな大きな木製の鐘とトンカチが吊るされていました。いきなりすごいインパクト。昔はチャイムとして使われていたのか、ちゃんと叩いたあともある。家の中には何も残ってないのに、これだけポツンと家具?のようなものが残されているのも出会っている感じがありました。
中を見ると、立派な大黒柱や一枚板の床の間、いい感じに古びている梁がありました。一部、今風の安っぽい建材でリフォームされていて、いろんな事情の中で使われてきたお家なんだなあと感じさせます。
どこをもらっていく?という話になって、古民家風の家を建てる訳ではないし、たくさんのお金を出してこれを保存しておくことは難しい。それでもこうやって目の前にあるものがただ取り壊されてしまうのは寂しい気もして、大工さんと相談して、解体の邪魔にならないように、短めの梁を一部をもらうことにしました。おじさんも快諾してくれたし、これが全部なくならなくてよかったとひと安心。
今、持っていけるものは持って行ってもいいよと言われ、私は玄関で異彩を放っていた大きな木製の鐘とトンカチのセットを貰い受けることにしました。こういうものには、なかなか出会わない気がします。

新居の玄関に吊るす?って冗談ぽく話していたのですが、これを表札に作り変えるのもいいかもしれないと考え出して、彫刻刀で絵を彫ってみようと思っています。
図案は、夫あきさんが小学校の頃に描いた豪快なチャボの絵を元にしようかと。

いつか、チャボか鶏を飼って卵を自給自足したいと思っているし、いいかもしれん。
(表札作りは続く)